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産業遺産現地調査(兵庫県)


兵庫県内にある産業遺産の現地調査(視察)を実施しました。

 

産業遺産学会現地視察の一環で、兵庫県にある「鶉野飛行場跡」および関連戦争遺跡群、姫路市「姫路モノレール関連資料(※推薦産業遺産)」等の調査を実施しています。

 

鶉野飛行場跡は、令和4年4月にオープンした「加西市地域活性化拠点施設「soraかさい」」を拠点施設に、周辺の関連戦争遺跡群の利活用が行われています。関連する巨大防空壕跡(自家発電所跡)内部では、神風特別攻撃隊「白鷺隊」にまつわる映像上映も行われ、修学旅行等での学習の場として活用されています。

 

姫路モノレール関連資料は、わずか8年(1966-)の短命で役目を終えた「姫路モノレール(姫路市交通局モノレール)」に関するもので、終点駅であった手柄山駅は「手柄山交流ステーション」となり、市民ホールや水族館施設のほか、当時の駅プラットホームおよび車両も当時のまま保存されています。市内に残る遺構も姿を消しつつある一方で、非公開である当時の行政資料や図面等が保存されています。

 

それぞれの産業遺産の保存利活用においての、これまでの経過や現状の課題、地域的な動向等も関係者にお伺いしました。